今回は血液型と性格の関連性について書いていきます。
この血液型というのは私も若い頃からずいぶんいろんなことを言われてきました。何を根拠にそんなこと言ってんだと思ったことは何度もありました。
もくじ
血液型は性格と関係ないと思っている3つの理由
私が血液型と性格は関係ないと思っているのは、自分とその周囲を含めた経験則から言えることです。人の性格を血液型で決めつけるのは相手に失礼であり、自分自身の視野を狭めてしまう1つの要因でもあります。
私はAB型、妻はA型、娘もA型です。
海外では自分の血液型を知らない人が多い
●関係ない説が濃厚?
2014年、縄田健悟氏(現九州大学講師、2017年3月現在)の論文「血液型と性格の無関連性―日本と米国の大規模社会調査を用いた実証的論拠―」によると、血液型と性格の関連性がない可能性を示すものとして、松井豊氏(現筑波大学教授、2017年3月現在)によって、1980年代、4回にわたって行われた実験が大きな意味を持つと記されています。そこでは、血液型と性格のあいだには特別な関連性は見られなかったとのことでした。
●海外では信じられないこと
ところで、血液型の話で盛り上がるのは日本だけ、という話をよく耳にしますが、実際のところはどうなのでしょうか。
そもそも、海外では自分の血液型を知らないという人が多く、性格との関係も気にしません。日本人が何かと血液型の話を持ち出すのに違和感、不快感を示している人もいるといいます。不快感の一番の原因は、やはり差別的なイメージがあるからでしょう。血液型で性格や人柄を決めつけて、相手を不快な思いをさせる「ブラハラ(ブラッドタイプ・ハラスメント)」は嫌がらせからいじめにまで発展する場合もあります。
縄田健悟氏がこのような発表を4年前にしていたのですが、私自身、結婚前に女性と食事会をしていたときに、自分の血液型を正直に言ったらうまくいかなかったという経験があります。
今となってはそういった決めつけで物事を見てくる人に関わらなくてよかったと思っていますが、自分の血液型を言って相手に「ふ~ん…」のような含み笑いをされたようなリアクションを取られれば、誰でもいい気分にはならないはずです。
私がフリーターで東京や横浜にいたころ、アメリカ人、カナダ人、ブラジル人の友人がいましたが、自分の血液型を知っている人は皆無でしたね^^;
当時の彼女とあわせて5人で食事をして彼女が血液型の話をしたら、3人とも不思議そうな目をして彼女を見ていました。私も彼女が血液型の話をしたのを初めて見たので、ちょっと驚きました^^;
アメリカ人の男性が、日本に来て血液型にこだわる人が多く、血液型で人を見る目の指針にする傾向は好ましくないと言っていました。引用文に書いたように、海外ではブラッドタイプ・ハラスメントと取られて相手を不快にさせるケースも多いので、私の彼女にやさしく注意していたのを思い出します。
これはド正論で、A型だから几帳面、B型だからマイペース、O型だから大雑把、AB型は二重人格と、ろくでもない決めつけで人と接する人がいます。私はABなので、「うわっ…二重人格?」とか言われたこともザラにあります。
人間は誰にでも二面性はあるものです。どんなにきれいに着飾った人でも、家に帰ればジャージ着て気を抜いて、テレビ観ながら文句言ってる人なんてゴロゴロいるはずですw
人間の人格は育ってきた環境で形成される
例えば都会育ちの人と山奥で育った人とでは環境は違いますからね。都会で小さい頃からゲームセンターに出入りして楽しんだ人もいれば、山奥で自然があって動物や昆虫に触れ合って生活した人もいます。
これだけではなく親によっても性格は違いますし、一緒に過ごしたきょうだいが男か女か、人数によっても性格は違ってくるものです。現に私の娘はA型ですが、几帳面ではありませんし、一人娘なのもあってかマイペースで私の言うことを聞かないのは日常茶飯事ですw
親が几帳面すぎて反面教師で整理ベタになった人もいますし、逆の場合もあります。ようは子ども自身がいろんな人に会って気づきを与えてもらい、手探りで修正しながら人生を送るのが一番いい環境だと思うんですよね。
完璧な人はいませんし、いろんな人から刺激を受けていろんな思考を教えられれば、そこまで踏み外すことはないはずです。
私の場合は父親の兄(叔父)に特に影響を受けました。警官だった叔父は「刑事ドラマは観るな」と子どもの頃から私によく言っていました。
理由は「ウソばかりで時間のムダ、ただの茶番。そんな時間があったら自分自身が向上することに時間を使え」と口酸っぱく言われたもんです。そのときに仕事をした人にしかわからない、警察の中のことを聞いたことがあります。
その影響からか、私は刑事ドラマ、映画を含めて刑事ものは観なくなりましたね。一度妻が刑事ものの映画に付き合ってほしいと言われたので一緒に行きましたが、始まって5分で爆睡していたのを覚えていますw
妻には男なのに超現実主義よね…とよく言われます。
血液型占いや恋愛の相性診断で当たったためしがない
この記事を書くために血液型別の特徴などをいろいろ調べてみましたが、誰にでもあてはまることを書いて「当たってる…」と思わせるものがほとんどです。
AB型は「警戒心が強く異性と付き合うまでには時間がかかるが、その一方ですぐにノリで付き合うこともある」みたいなことを書かれていました。両極端の答えを書いているので、当てはまるに決まってます。
「普通の付き合うまでの時間」はどれくらいか教えてほしいもんです。
おまけに適職までご丁寧に書いてるサイトもありました。私は美容関係、服飾関係、弁護士、政治家などが向いているそうです。ちなみに私はこの4つの職業に興味を持ったことがありません。適職というものは、育った環境や出会った人、自分のいろんな体験から見出していくものです。
「服飾関係とかで働こうもんなら気に入らない服は捨てまくる」と妻に言ったら大笑いしてましたw
占いでも「誰にでもあてはまる」ことを最初に言って、「この人よく当てる」と勘違いさせて占い師の言う事を丸呑みして聞き込んでしまうといったことが相当あるのではないでしょうか。
若い頃は妻が占い好きで、妻と付き合っている時に一度だけ占いに一緒に行ったことがあるんですが、占い師がまず妻に「お母さんといろいろありましたね」と一言。そんなことはどの家庭にも必ずあります。一緒に暮らしていて家族間で揉め事が全くない家庭など存在しません。
私はその時点で鼻で笑ってましたが、先にお金を払っていたのでしばらくこの占い師に付き合うことにしました。
その後「結婚しても4年以内に離婚する可能性が高い」とか「子どもは10年くらいできないかも」などと言い、私には「結婚2年目くらいに大病する恐れがある」など、ずいぶん好き勝手にいろんなことを言われましたね。
結果はというと、結婚してもうすぐ20年になりますし、娘も結婚して2年ちょっとで授かりました。私は結婚2年目に風邪すら引いていませんw
最後に
エラそうなことを言うつもりはありませんが、結局は本人の努力次第だと思うんですよね。オリンピックのアスリートが金メダルを獲るために、いちいち占い師に相談はしないはずです。そんなヒマがあったら練習するのではないでしょうか。
恋愛でも「好き」という感情が芽生えたときに、嫌いな血液型だったら諦めるとか関わらないなんてことは考えません。人を好きになれば気持ちは抑えられないはずです。
私自身の若い頃の恋愛においても、私がAB型で相手がO型でした。血液型占いでは最悪の相性みたいですが、本当に楽しく過ごしましたし、彼女にはいろんなことを教えてもらい、勉強させてもらったので、感謝しかありません。
いがみ合って別れていないので、私にとって占いは指針にすらなりませんでした。血液型で人を決めつけることも程々にしておかないと、損をするのは見えているのではないでしょうか。